そろった上履き
2011年02月17日 木曜日
今日は2月生まれの子ども達をお祝いする誕生会をホールで行ないました。今月のアトラクションは3歳児クラスが先週行われた発表会の出し物を披露することになっていました。
準備のためホール控室に入ってきた数人の子ども達、ある子どもが「先生、上履きはどこに脱げばいいの?」と質問すると、職員は「どこがいいと思う?」と切り返しました。その子どもは「じゃあここにしよう!」と出入口ドアの近くを提案しました。すると隣にいた子どもが「ドアが開いた時邪魔にならないようにここまでにしよう!」と言って、満足げに笑顔で、子どもなりにきちんと揃えて脱ぎました。
たった数十秒のやり取りでしたが良かった点は、
○ある子どもが普段過ごしている保育室と違う場所でどうしたらいいかを表現できた点です。
○それを聞いた職員が「指示をせず」に、子ども達に考えさせるように切り返した点です。
○子どもが場所を提案した点です。
○さらには、ドアの開閉まで予測して脱ぐ範囲のルールまで提案したことです。
もしも、一般的な大人主導の保育を職員がしてしまい、「この場所にきちんと揃えて並べて脱いでね」と指示していたらどうだったでしょうか。子ども達は指示されるまま、笑顔も無く行っていたのではないでしょうか。脱ぎ終わった状態だけを見るとどちらも同じでしょうが、子ども達の心の中は180度違ったものになっていたと思います。
子ども達が自分で考えてルールまで提案している「見守る保育」の展開を見守っていることに喜びを感じた場面でした。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ