夫婦をパパとママに導く「先生」
2011年02月04日 金曜日
2010年10月発刊のイクメン本の紹介です、本のタイトルは「ザ・イクメン」。
著者は、タレントのセインカミュさん。セインカミュさんはニューヨーク生まれ、その後、バハマ、レバノン、エジプト、ギリシャ、日本、シンガポールで生活し、2002年に日本人女性と結婚、現在7,4,1歳の3人の子どもとイクメン中です。(★この書籍は育子園2階の絵本コーナーにある「イクメン図書コーナー」に置いてあります。)
そんなセインカミュさんが日本に来てショックだったのは、小学校で「ガイジン」と言われいじめられたこと。日本以外、ほとんどの国は多国籍、「ガイジン」は日本人の閉鎖性を示す言葉の一つ。
セイン流イクメンスタイルの基本は、放任ではなく「待つ、見守る、辛抱する」、親があせれば逆効。
親のエゴや自分の体験だけで「こうしなさい」「こうした方がいいよ」「こうあって欲しい」と子どもに過大なプレッシャーを与えるのではなく、温かく見守ってあげることが大切。
「この子が今、何をしたいのか」「この子は今、どのレベルにあるのか」を冷静に観察して、できるだけきちんと把握しておきつつも、あれこれ口出しをしない。他の子と比較せず「子どもにはそれぞれ成長するペースがある」。
放任ではなく「待つ、見守る、辛抱する」は、消極的なことではなく、むしろ積極的、ポジティブにとらえている。子どもに言いたくなるところをぐっと我慢し、できるようになるまで見続けてあげる。
そういう力を親が付けることが親の大切な仕事。
短気な自分を子どもが変えてくれる。人は違っていて、それぞれの良いところがあるのが当たり前、そのこと自体がすばらしい。
子どもがいなければ自分の成長もストップしていたかも、親を成長させてくれる「子育てって、2WAY!」。
子どもの豊かな発想を摘まない親になること、「手を出さずに、ありのままを受け止める」。
結果よりも内容で 大いにほめる!
さまざまな国で生活してきたので幾分は、視野が広いと思っていたが子育ては別物。異次元の新鮮な体験。それが自分の人生を振り返ることにもなり、父母への感謝の気持ちにつながっていく。
以上かいつまんで紹介しましたが、まさに子ども主体・子ども中心の「見守る保育」の真髄です。本には奥さんや子どもとのやり取りで失敗したことうまく見守れたことなど、心が温かくなり育児への勇気がわいてくる素敵な本ですから、是非ご一読を。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ