「競いあう」から「学びあう」関係へ
2010年12月17日 金曜日
保育園も職場組織ですから、大人同士の関係がとても大切です。日本と朝鮮半島等で行われている一人担任による年齢別一斉保育の現場では、職員同士は「競いあう関係」になりやすいと分析されています。
例えば隣のクラスより見栄え・出来栄えの良い発表会の出し物にしようとか、隣のクラスより早くカリキュラム達成させようなどという発想に陥りやすいのです。そういう時は子どもの意思や意欲よりも、どうも大人主導になっていることが多いようです。
クラスの上には年齢を統括する職員、さらにその上には全クラスを統括する職員が存在するピラミッド型組織になっていて、いつも上の顔色をうかがって保育をしているようです。
ところがOECDや推奨している数種類の保育や育子園で行っている子ども主体・子ども中心の「見守る保育」では、職員同士は競いあう関係ではなく「学びあう関係」に自然となっています。
それは職員「同士」よりもさらに向上した「同志」だからでしょう、「同士」はいわゆる仲間という概念ですが、「同志」は志を同じくする者です。
保育理念という「志」を柱にして子どもが居心地の良い保育とは何かを求めていると、学びあいスパイラル常態になっていくようです。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ