伝える
2010年12月06日 月曜日
1歳児クラスの子どもたちが、少しずつおしゃべりが出来るようになってきました。言葉で色々なことを伝えようとしたり、歌もしゃべれるところだけ唄って言葉にならないところは身体をゆすったり、手で表現したりして 1つの歌を何かで表現して唄っています。
遊びの中でも、「ちょうだい」と手をさしのべて表現する姿も見受けられます。中でも食事中に“おいしい”を伝えるしぐさ“手でほっぺを軽くポンポンと触れる”表現を見た時はびっくりしました。思わず、「おいしい?!」と聞くと、“うんうん” と頷くので“おいしい”と言っているようです。
お母さんが簡単な手話を覚え赤ちゃんにそれを伝えていき、しゃべれない赤ちゃんでも手話を使って自分の言いたいことを表現できるようにしていくベビーサインというのがあります。まさにこのしぐさは“おいしい”を表す手話なのです。
周りの大人は手話と思って伝えたのではないかも知れまさんが、おいしそうに食べる子どもを見て、思わず「おいしいね」と声をかけながら、 ほっぺをポンポンとしたことを覚えたのだと思います。そして子どもの方もおいしいを手を使って伝える、そんな姿がとっても暖かく微笑しく思えました。
まだスプーンが上手く使えず手で食べて、手はベトベト、その手でほっぺをポンポンとされると顔中がスープやおかずの汁でベトベト、こちらの方が思わず、「アー、そんな手で顔に触るの?!」と思ってしまうのですが・・・
満面の笑みでほっぺをポンポンとたたき続ける子どもに、かわいさとベトベトの顔のすごさと、そこまでして“おいしい”を伝えたいという思いがあふれ出ている姿に、こちらの方が幸せな気分にさせられます。「そんなにおいしいの。良かったね」と思わず笑顔になってしまいます。
(フリー:M)
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