ブラバン甲子園
2010年11月04日 木曜日
昨晩8時から、所ジョージさん司会のテレビ番組で10月30、31日に東京・普門館で行われた感動的な全日本吹奏楽コンクール特集を放送していました。
今年で58回を数える全日本吹奏楽コンクールはブラバン甲子園と呼ばれ吹奏楽関係者にとっては晴れの大舞台です。会場となっている普門館は収容人数約5,000席、昭和45年に落慶しました。
普門館ではこれまでにカラヤン指揮ベルリンフィルハーモニー交響楽団、小沢征爾指揮ボストン交響楽団、ボリショイバレイ団などの公演を行いました。
10月30日の午後、普門館を訪れると建物周辺やロビーには全国からはるばるやって来た学生さん達で溢れていました。テレビ局の大型中継車が待機し、ロビーは各種音楽関係ショップが出店、中にはこの2日間を録音したCDの予約販売コーナーもありました。
ちょうど中学の部が行われていて、九州代表の宮崎市立生目中学校の演奏を聴きました。演奏が終わると5,000人の拍手がホール全体に響き渡ります。日々練習鍛錬を重ね、汗と涙で各地区の予選を勝ち抜いてきた苦労が報われる瞬間です。
30年余り前、高校時代運動部で練習をしている時、ブラバン部の友人達がコーンやバックを奏でて聞こえてくる課題曲「シチリア島…」が懐かしく思い出されます。CDが無かった当時、カセットテープで全国に配布されていた課題曲の参考演奏も東京佼成ウィンドオーケストラでした。
ブラバン演奏はまさにチームワーク、音色の違う様々な楽器が一つの楽曲を奏でる様は保育でいえば、チーム保育です。各職員が持ち味を出し合いながらも「保育理念」はブレずに行うことが子どもにとって幸せな環境です。
数年前に普門館舞台の床材リノリュームを交換した際、一粒チョコレート大にカットしてその年の出演者に配布し大好評を得ました。甲子園の土ならぬ「普門館の床」です、全国大会出場の証として各地の学校などに大切に保管してある事でしょう。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ