保育(育児)は「待つこと」から
2010年09月06日 月曜日
産業能率大学の講師による人材育成研修会に参加してきました。産業能率大学・短大の創設者上野陽一先生は能率の父といわれ、能率学で「無理、無駄、ムラ」が能率を低下させる原因の一つであると提唱されました。等々力キャンパスは自由が丘駅からも徒歩圏内、企業人も大勢学びに来ています。
人材育成はどんな組織においても、常に最も重要な施策です。特に保育園のように物を売る業種ではない組織では人材が全てですから、いかに良い人材を得て能力を発揮してもらえるように関わるかにかかっています。子どもに安心感と自己肯定感を感じてもらえる保育援助が基礎となって、やがて自立と自律ができていきます。
保育(育児)は「待つこと」が大切です、大人が先回りをしないこととも言えます。大人の都合や目線で子どもが自らやろうとしたり話そうとしていることを、少し待ってあげるだけで発達は加速的に促されますから、日本独特のやってあげたり、させたりする保育(育児)は発達を促すことと矛盾しています。大人が待っていてくれるということは子どもから見れば自分を認めてくれている、自分は今のままで良いんだと保障してもらっていることになりますから、これ以上の安心感・満足感はないのです。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ