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バイオミミクリーに感謝と還元を

2010年09月03日 金曜日

NHK  BShiで非常に興味深い番組を放送していました。「バイオミミクリー(自然を模倣する)」で企業が得た収益を自然保全のために還元(金銭で)しようという提案です。

 

普段聞きなれないバイオミミクリー、実は多くの工業製品などに実用化されています。例えばカワセミのくちばしの形状をまね、空気抵抗を少なくすることで騒音を軽減した新幹線、熱帯魚のハトフグを模倣して開発されたメルセデス・ベンツや巻貝を模倣したPCファンなど自然界の優れたデザインや機能性を製品化したものは数え切れないほどあります。

 

今年は国連が制定した“生物多様性年”、10月には名古屋でCOP10(第10回生物多様性条約締約国会議)が開催されますので、この分野への関心が高まっています。地球温暖化等により、急速に失われつつある生物多様性を守り、人類と生物によりよい未来を切り開こうと提言している米国人女性が科学作家ジャニン・ベニュスさんです。

COP10にはベニュスさんが提案しているバイオミミクリーから得た企業収益を自然環境保護に還元する思想が議論されます。

すでに米国では、新たに住宅地開発を行う場合にはその面積と同じ面積の自然環境を別の場所に造らないと許可されないそうです。やがて日本にもそういう発想が導入されるのでしょう。

 

ベニュスさんの思想は、我々人類は自然界から様々なアイディアを無料で模倣し企業収益を得、消費者は恩恵をこうむっています。ある意味著作権にも似た権利を自然界自体が有しているですから、収益の一部を自然環境保護に還元しましょう。という思想です。

そう言われてみれば当たり前のことに思えますが、それに気づかなかったのが人類です。だから温暖化などの課題が噴出しているのです。そう考えると深遠で崇高な超思想といえます。

 

おごり高ぶる人類が今後も地球上で活動していくためには、この思想なくして成り立たないのかもしれません。

 

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