街角に子ども達の声がする
2010年07月21日 水曜日
ヨーロッパの街を歩いていると、子どもの遊び場が路上に突然現れることが多いようです。わざわざ費用をかけて児童公園を造るという発想よりも、街中に子どもが遊べる場所をどう造るかと考えているのでしょう。
たとえば、木立に囲まれたオープンカフェの横に低いフェンスの遊び場があり、保護者はカフェで一息入れながら子どもを見守ることができるのです。
スペイン、バルセロナのサグラダファミリア大聖堂周辺からフランサ駅近くの凱旋門へ続くサンジュアン大通りは街路樹が豊かな散歩道、そこには何カ所も遊び場が設けられています。
散歩しながら遊んでまた次の遊び場へ移動すると、露天商が飲み物やお菓子を売っています。老人は木陰のベンチに腰掛けて子ども達が楽しそうに遊んでいる風景をゆったりと眺めています。
街並みに子どもの居場所が溶け込んでいる雰囲気が自然に無理なく出来上がっているのです。
そうすることによって子育ては保護者だけがするのではない、社会全体で宝物を預かっているんだという意識が高まっていくのでしょう。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ