今年度待機児童の状況は…
2010年07月20日 火曜日
東京都23区の今年4月現在の保育園入所状況が発表されました。
①待機児童解消のために昨年度よりも、保育サービス定員は8,538人増加されました。これは当初計画の1.5倍増にしました。
②就学前人口の増加、労働人口の増加等により認可保育園入所申込者数は昨年度よりも、6,866人増加しました。
③結果として昨年度よりも、待機児童数は496人増加し8,435人になりました。年齢別では、0歳~2歳児が9割を占めています。
23区別の状況は、
①待機児童数が多いのは、世田谷区725人、練馬区552人、板橋区461人となっています。
②待機児童数が少ないのは、杉並区23人、千代田区33人、荒川区49人となっています。
育子園のある杉並区は、認可保育園の定員は数十人増に留まっていますが、区独自の「子供園」(幼稚園に保育機能を付加)や区独自の保育室を増設し、昨年の待機児童数137人から一挙に23人に減少させました。
多くの保護者は認可保育園への入園を希望していますが、入れないので認証保育所⇒区独自の子供園・保育室等⇒認可外保育施設に移行してるのです。特に区独自の保育室は対象年齢が2歳までの施設がほとんどで、来年以降行き場所がなくなってしまう子ども達が発生することになります。
また、千代田区は9年間待機児童がいなかったのですが、それを狙って転入してきた子育て世帯の増加で待機児童が発生しました。今年度は杉並区が待機児童が少ないとなると、来年度に向けて転入する世帯が増加することでしょう。実は先日も他区から転入してきた方がぜひ来年度入園したいと、見学にいらっしゃいました。
もうすでに来年度に向けて保護者は動き出しています。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ