石鹸屋の看板息子
2010年07月14日 水曜日
列車はイタリア、ミラノから南下しサンレモを過ぎてモナコ、モンテカルロ駅に到着します。
F1で世界的に有名になったモンテカルロ。一般の日本人には今から約二十年前、当時テレビ朝日の古館伊知郎アナウンサーががプロレス調のF1j実況で、ドライバーに「音速の貴公子」や「振り向けばブーツェン」などのあだ名をつけ、その面白さをお茶の間に教えてくれたことが起爆材でした。
モンテカルロ駅は暗いトンネル内にある駅なので、地中海に降り注ぐ強い日射を遮ってくれます。
一息ついて列車を乗り替え、国境を超えて太陽がいっぱいの南フランス、コートダジュールへ向かいます。
暑い日射しを受けながら、ニース、カンヌを過ぎるとフランスを代表する港町マルセイユへ到着します。
潮の香り漂うマルセイユ旧港のベルジュ、ポール河岸には様々な露店が軒を並べています。
ちょうど日曜日だったので、家業手伝う働く子ども達の姿も印象的です。
ある魚屋では日本で言うところの、あんこうに似た大きな魚を、一人で見事にさばく少女。
中でも、様々な香り漂う石鹸屋で、祖母らしき方を一生懸命手伝っている少年の姿がとてもけな気だったので、いくつか買うことにしました。
年を尋ねると十一歳、日に焼けた素直な笑顔が印象的な、店の看板息子です。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ