ヴェネツィア散策に必要なのは?
2010年07月12日 月曜日
アドリア海の北部に位置する世界文化遺産、水の都ヴェネツィア。イタリア本土メストレ駅から海上にのびる橋を渡り、列車はベネツィアサンタルチア駅に到着します。以前この場所にサンタルチア教会があったのでその名が残っています。
まさに水上都市、大小119の島々と無数の運河と共に街並が形成されていてます。運河にかかる橋は船が通るために、アーチ状で階段式なのでスーツケースを引く旅人には結構こたえます。
ヴェネツィアには自動車も自転車も乗り入れできません。観光客は歩いて目的地へ向かうのですが、路が迷路の様に入り組んでいて想った通りの場所へたどり着くには一苦労です。
パワースポットとしても有名な、サンマルコ大聖堂・広場へ行こうとしたのですが、地図どおりの路がなく、曲がりくねった無数の路地や袋小路に迷い込み、自分の居る場所さえ分からなくなるほどです。
ということでパワースポット行きは諦めて、
迷い込んだある路地のピザ屋さんで路を尋ねました。対応してくれた十代らしき店員さんが、私が持っていた地図に帰り方を記入してくれて一安心。結局2時間も出発地点からそう遠くない路地を、ぐるぐると回っていたのです、どっと疲れ果ててしまいました。時計も午後8時を回っていました。
対応がとても親切にだったので、休憩がてらマルゲリータと冷たい飲み物を注文し一息ついていました。
ほどなくすると、写真(左下、上段)のように奥のベンチに観光客らしい親子連れ5人も歩き疲れてベンチに座り込んでしまいました。特にお父さんと息子らしきリーダー役の男性は大きな地図を持ったまま天を仰いで、大きく息をついています。妹らしき女の子は足を投げ出して動かなくなっていました…。
この疲労感ともどかしさ感、方向音痴でないはずなのに?、全く同感です。
翌朝、再チャレンジして目的地には無事到着しました。道中でホテルのシーツや飲み物、清掃用品などを運搬する方々に出会いましたが、大きな車輪付ワゴンに積んだ物品を例の階段有りの橋を一段ずつ上り降りさせて汗をかいて仕事をされていました。
午前8時ごろ、子ども達が学校に登校しています。自動車も自転車も通っていないので、交通事故は人対人、昔の時代のようです。
世界中から大勢の観光客が訪れるこの街では、一見の観光客にはわからない苦労がたくさんありそうです。
いずれにしてもヴェネツィア滞在には、案内人と体力とカンと忍耐力も重要だと感じました
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ