なぜ日本人はキャラクターが好きなのか
2010年07月21日 水曜日
欧米の保育者が日本の保育者の服装を見るとなぜ、大人なのに子どもが好むような絵が書いてある服を着るのか、スポーツをしないのになぜそういう服装なのかびっくりするそうです。
また、日本では保育者がエプロンシアターといって、自分がエプロンを着てマジックテープなどで物語の登場人物等を貼って話を展開していく小道具がありますが、それも欧米の保育者はなぜ大人がこれをつけてやるのか驚くそうです。
そのうえ、子ども用の食器もシンプルかつ機能的なものになっていて、絵が描いてあるものはありません。大人用のデザインでサイズだけが子どもが使いやすい物を使用しています。
日本の保育業界物品カタログを開くと、キャラクターやいわゆる動物などの絵が描いてあるものが多く掲載されています。
このように日本はキャラクター天国といわれているように、何かしらそういうものがあることで安心するのだそうです。白梅大学学長の汐見稔幸先生や精神科医の香山リカ先生が「87%の日本人がキャラクターを好きな理由」という本を編纂しています。
…たとえばオフィスのデスクに大好きなキティちゃんグッズを山のように飾り上げるOL、仮面ライダーフィギュアの収集にすべてを忘れて没頭する中年サラリーマン、大好きなミッフィーのぬいぐるみにじっと見守ってもらえることで強い安心感を覚える少女…。
…現代社会は強い「不安」に満ちている。母親は自分の子どもに「発育が遅れてないか」「他の子と比べておかしなところはないか」と常に猜疑心に満ちたまなざしを向けている。友だち同士も常にお互い「いじめ」という不安から抜け出せないでいる。夫婦関係、家族関係などすべての人間関係が大なり小なり、似たような「不安」を抱えていると言っていい。そんな中、人々は、自分を絶対的な承認の眼差し、「絶対愛」のようなもので受け入れてくれる対象を強く求めている。キャラクターは、そんな現代人の心の渇きに応えるものとして強く機能したと言っていい。
現代人たちにとって、キャラクターは「価値のないもの」であるがゆえに「ただじっとそこにいるだけの存在」として、「絶対愛」的なまなざしをこちらに向けてくれる。大袈裟に言えば、キャラクターに囲まれて暮らすことでぼくらは人間同士の社会生活では手に入れられなくなった「存在することへの承認」を初めて得ることができるのである。仕事上の関係でどんなに厭なことがあっても、席に戻れば大好きなキティたちが「私たちだけはあなたのことを愛しているわ」とやさしく見守ってくれている。それで彼女は心から安らぎを得るのである…。
そういえば、ヨーロッパ各国で日本発のキャラクターとしては、㈱Sの猫をモチーフにした物は必ずと言っていいほど店頭で目にしました。ただし、子どもが使用することを前提に販売しているのでしょう…。
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