今日のお弁当が一番美味しかったよ!
2010年04月24日 土曜日
香川県綾上中学校の竹下和男校長先生が提唱している「子どもが作る弁当の日」に賛同し、全国の小、中、高校、大学の約600校が参加しているそうです。
ルールは子どもが自分で弁当を作ること、親が手伝ってはいけないのだそうです。ある小学6年生の女の子は、ひじきご飯の作り方を自分で考えた。ひじきをフライパンに入れ、しいたけと人参も一緒に油でいため、最後に醤油と砂糖を入れてみた。それをご飯に混ぜた。見た目はお母さんが作った「ひじきご飯」そっくりだった。給食の時間に食べてみると、美味しくなかった。
その日はお父さんのお弁当も作ってあげた、お父さんはきっとひじきご飯を食べずに残すだろうと思った。家に帰るとお父さんが、「今日のお弁当が一番美味しかったよ!」と言ってくれた。私はとっても心が温かくなった。きっと美味しくなかったはずなのに…。
お父さんの優しさが嬉しかった。今度はもっと研究して美味しいひじきご飯を作ろうと思った。
という感想でした。
子どもの弁当作りで、素晴らしい体験を家族ができたのですね。
提唱者の竹下先生によると、
○食事を作ることの大変さがわかり、家族をありがたく思った人は、優しい人です。
○一粒の米、一個の白菜。一本の大根の中にも「命」を感じた人は、思いやりのある人です。
○自分の弁当を「おいしい」と感じ「うれしい」と思った人は、幸せな人生が送れる人です。
○家族が揃って食事をすることを楽しいと感じた人は、家族の愛に包まれた人です。
○食材がそろわなかったり、調理を失敗したりしたとききに、献立の変更ができた人は工夫できる人です。
○かすかな味の違いに調味料や隠し味を見抜けた人は、自分の感性を磨ける人です。
などなど、人それぞれ「お弁当」の思い出は尽きないものだから、ひろがりをみせているのでしょう。
Posted in 前園長(11代)須田 益朗の実践ブログ